【ポルシェ カイエンSハイブリッド 試乗】モーターが刺激的な走りもアシスト…萩原秀輝

試乗記 輸入車
カイエンSハイブリッド
カイエンSハイブリッド 全 14 枚 拡大写真

2010年、二代目『カイエン』が誕生。初代よりも大幅な軽量化を実現しアイドリングストップを採用するなど、環境性能に対する配慮も重視している。さらに、ポルシェ初となるハイブリッド、「カイエンSハイブリッド」も追加。日本市場に上陸を果たしたので、さっそく試乗をしてみた。

【画像全14枚】

軽量化されたといっても、SUVは車重がかさむだけに発進時のエンジン負荷が大きくなり燃費も悪化する。そんな場面で、モーターが本領を発揮。アイドリングストップ状態からアクセルを踏むと、市街地で周囲の流れに合わせるように走らせれば20km/hあたりまではモーターで加速できる。

その後、3リットルのV型6気筒エンジンが始動するが、制御がスムーズなのでタコメーターを見なければ気づかないほどだ。アクセルを床まで踏み込めば、エンジンをモーターが補助するEブースト走行となりポルシェらしい強烈な加速が楽しめる。

そして、アクセルを戻すと速度が156km/h以下ならエンジンが再び停止。しかも、ただ停止するだけではない。エンジンと8速ATの間に電子制御されるクラッチが設けられそれが切れるため、惰性を生かして距離が稼げるコースト走行が可能なのだ。

高速道路でも速度変化が大きい日本では、コースト走行が燃費の向上にかなり役立っている。実際に、走行車線の流れに合わせて走らせると14km/リットル台の燃費を記録する。

ブレーキング中はモーターがジェネレーター(発電機)に切り替わりエネルギー回生をして電力をニッケル水素バッテリーに蓄える。その電力でモーターによる発進が可能なので市街地でも9km/リットル台の燃費を実現。ポルシェらしい刺激的な走りと、ハイブリッドならではの優れた燃費(=CO2の排出抑制)を兼ね備えているわけだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

萩原秀輝|日本自動車ジャーナリスト協会理事 2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
在学中よりレポーターとして活動。ツーリングカーレース優勝や入賞経験を生かし「クルマの走り」について深い洞察力を持つ。また、日本に初めて実践型安全運転教育を導入した輸入車系のスクールでインストラクターに従事し、開校時の1989年から現在に至るまでの受講者の累計が10000人を越えた。

《萩原秀輝》

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