【ジュネーブモーターショー11】日本メーカー 見どころ…トヨタ・日産・マツダが元気

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開幕前日の会場
開幕前日の会場 全 12 枚 拡大写真

3月1日、ジュネーブモーターショーが開幕する。欧州のモーターショーシーズン皮切りのショーとして、また、仏独伊三国の間に位置するスイスで開催されるショーとして大小のブランドが集まる恒例のイベントだ。

ここでは開幕前日の準備の模様を通じて国産メーカーの出展の見どころを探る。

◆トヨタはハイブリッドラインを強化、日産はEVスポーツで対抗

トヨタは、『ヤリス(日本名:ヴィッツ)』ベースのハイブリッドを発表するほか、デトロイトショーで発表された『プリウスv』の3列シート版『プリウス+』を発表予定。会場ではすでにカバーで覆われており、詳細をうかがい知ることはできないが、プリウスと『オーリスハイブリッド』に加えてさらなるハイブリッドモデルの強化を打ち出してきた。また、FRコンセプトの進化版『FT-86 II』のアンベールも注目される。レクサスはスーパースポーツ『LFA』のニュルブルクリンク仕様が登場する見込み。

これに対し日産はEVスポーツカーのコンセプト『エスフロー』を発表。開場ではベールがとられ、堂々と展示されていた。ホイールアーチに沿って大きく張り出したロー&ワイドのスタイルは、これまでの日産のスポーツカーとは若干異なる趣き。高級ブランドの「インフィニティ」では、『G(スカイライン)』よりも一回り小さいサルーンのデザインコンセプト『エセレア』を出展。高級コンパクトで欧州での足がかりを得られるか。

◆ホンダは元気なし、マツダは新デザインテーマを前面に

ホンダは控えめな出展。メインに据えられるのは『ジャズ(日本名:フィット)』のハイブリッド版。その他、2011年モデルに切り替わった『アコード』、さらに『シビック』(欧州仕様のまま)や『CR-V』など欧州の主力車種を展示するのみで、目立ったコンセプトカーはなし。

マツダはSUVコンセプトの『勢(ミナギ)』が目玉。こちらもすでにベールを取られていた。『CX-7』『CX-9』など同社のSUVとはデザイン面で大きく異なる路線。すでに発表済みのミドルセダンコンセプト『靭(シナリ)』で採用された新しいデザインテーマ“魂動”を引き継ぎ、エッジを利かせたメリハリのある面構成が特徴。「SKYACTIV」などメカニズム面の訴求にも熱心だ。

◆スズキ『スイフト』に待望の…

スバルはLAショーで発表された『インプレッサ・デザインコンセプト』がEUプレミアとして登場する、期待されたFRスポーツカーは実車ではなく技術展示の見込み。FT-86 IIとの関連性も気になるところだ。

スズキは、現行モデルベースの『スイフト・スポーツ』の予告版とも言える「S-コンセプト」を出展予定。リハーサルでは一部が披露された。旧型モデルのフォルムを踏襲しているが、張り出したフェンダーやスリット入りのグリルなど、戦闘的な雰囲気が一層強まった。

三菱は『コルト』に代わるグローバルコンパクトの予告モデルを登場させる。

なお、欧州市場の撤退がアナウンスされたダイハツも、有終の美を飾るべくトヨタの隣にブースを構える。

《北島友和》

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