フェラーリ『FF』は、同ブランド初の四輪駆動システムの採用と、刷新的なデザインによって究極のスポーツカーとしてのパフォーマンスと真のGTモデルとしての実用性を目指した。
V12エンジンには、7段F1デュアル・クラッチ・ギアボックスが組み合わされ、最高出力660CV/8000rpm、最大トルク683Nm /6000rpmを生み出す。エンジンは1000回転で500Nmのトルクを発生し、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は335km/hに達する。
一方で、効率性も徹底的に追求、燃費性能は100km走行時の燃料消費量が15.4リットルとし、CO2排出量も360g/kmと、従来のV12エンジンと比べて約25%低減した。ストップ&スタート・テクノロジーを組み込んだ「HELE(ハイ・エモーション/ロー・エミッション)システム」によって実現した。
ピニンファリーナのデザインによるボディラインは、スポーティネスとバーサティリティを徹底的に追求した。乗員4人を包み込むようなシート、広々としたキャビンを備える。トランク容量は450リットルで、独立可倒式のリアシートを格納すると最大800リットルまで拡大できる。