【ジュネーブモーターショー11】VWの未来…ジウジアーロ、小型EVでパッケージング追求

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ジウジアーロ VW GO!
ジウジアーロ VW GO! 全 6 枚 拡大写真

昨年5月、フォルクスワーゲングループ入りを決断したイタルデザイン・ジウジアーロ。同グループ内におけるイタルデザイン・ジウジアーロの今後の役割を示したコンセプトカーが、『GO!』である。

GO!は、小型MPVのスタディモデル。全長は3990mmと『ポロ』の3995mm並みにコンパクトだが、ホイールベースは『パサート』と同じ2700mmと長い。そのおかげで、有効室内長はフルサイズSUVを凌ぐ2038mm、荷室容量も400リットル(VDA計測法)を確保。これは、極限まで効率を追求したパッケージングの効果だ。

パワートレインは、フォルクスワーゲングループが自社開発した「ブルーeモーション」と呼ばれるEVシステム。その詳細は未公表だが、1回の充電で最大240kmを走行できる。2次電池を前後の床下に分けて搭載することで、59対41という前後重量バランスを実現している。

プラットフォームは、フォルクスワーゲングループが2012年に導入予定の次世代「MQB」。このMQBは、今回のジュネーブで披露された2ドアスポーツコンセプトカー、フォルクスワーゲン『テックス』にも採用されている。

イタルデザイン・ジウジアーロは同一プラットフォームから、小型MPVと2ドアスポーツという2種類のモデルを提案。さらにパワートレインも、前車はEV、後者はプラグインハイブリッドと異なる。イタルデザイン・ジウジアーロの柔軟な発想が、今後のフォルクスワーゲングループの新車開発に大きな影響を与えそうだ。

《森脇稔》

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