【プリウス ミニバン プロトタイプ発表】実燃費は プリウス の85%

エコカー ハイブリッド
プリウス・スペースコンセプト
プリウス・スペースコンセプト 全 6 枚 拡大写真

トヨタ自動車は4月下旬、『プリウス』をベースとする新型ハイブリッドミニバンを発売する。ミニバンは一般的に重量が大きく、空力特性も悪いため、燃費は同クラスのセダンに比べて良くないケースが多い。それだけに、経済性に優れたハイブリッドミニバンの登場は、ミニバンユーザーにとっては非常に興味のわくところだろう。

画像:プリウスミニバンのプロトタイプ

そこで気になるのが、新型ハイブリッドミニバンの燃費。トヨタは公式には、今のところ「リッター30km以上を目指している」とだけコメントしている。ちなみにマスコミ向けのプレゼンで提示された映像の平均燃費計には「31km/リットル」と表示されていた。プリウスとの車重差を考えると、10・15モード燃費31km/リットルは妥当な線か。

モード燃費以上に気になるのは、実走燃費。モード燃費が良くても実際の燃費が大したことがないというのでは意味がない。新型ハイブリッドミニバンの製品企画を担当したトヨタの縣立(あがた・たつ)主幹は、「一般の道路でかなりの距離を試してみましたが、実走燃費はプリウスに比べておよそ80から85%くらいという手応えでした」と語る。

プリウスは激しい渋滞に捕まらなければ、ごく普通に運転してもおおむね20km/リットル台前半で走ることができる。新型ハイブリッドミニバンはさしずめ、18km/リットル台といったところだろうか。もちろんトヨタの2モーターハイブリッドシステムの特性を生かしたエコランを行えば、20km/リットル超で走るのも難しくはないものと考えられる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. 「マジで来ちゃった!」中国ミニバンの日本導入発表に、SNSでは驚きの声「よく作り込んでる」「加速がすごい」など話題に
  4. 日産『ルークス』新型、1か月で受注1万1000台突破…約8割が「ハイウェイスター」選択
  5. 「大ヒットの予感」トヨタが“小さいランクル”初公開! SNSでは「男心をくすぐる」「日本でも扱いやすそう」と期待のコメント続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る