【新聞ウォッチ】東京電力に対し不満が噴出

自動車 ニューモデル 新型車

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年3月15日付

●燃料棒全て露出、2号機、冷却水が消失、福島第1原発、原子炉の蒸気放出(読売・1面)

●計画停電を実施、けさも6時20分から(読売・1面)

●M7以上余震確率40%、17日午後2時まで「70%」から修正、気象庁(読売・5面)

●計画停電すくむ産業、ホンダ全工場停止(読売・7面)

●備蓄石油を放出(読売・7面)

●車や電機、物流網壊滅、東日本、部品調達、出荷に支障(読売・11面)

●ガソリン不足首都圏も深刻(朝日・5面)

●ルノー安全対策担当者拘束、機密漏えい、解雇の3幹部に謝罪(朝日・7面)

●首都圏で「買いだめ」被災地に届かぬ恐れ(朝日・21面)

●東電甘い危機管理、初の計画停電(毎日・3面)

●企業イベント次々中止、入社式や商品発表会など(毎日・8面)

●「無計画停電」で首都大混乱(産経・1面)

●経済打撃「阪神」以上、GDP1%下げ予測(東京・10面)

●乾電池増産を検討、パナソニック、品薄に対応(日経・5面)

ひとくちコメント

きょうの各紙の1面トップはすべて「2号機の燃料棒損傷」の記事。東日本大震災で被害を受けた東京電力の福島第一原子力発電所2号機で14日午後6時過ぎ、原子炉内の冷却水が、ほぼ完全に失われ、燃料棒がすべて露出して冷却できない状態になったと伝えている。

燃料棒全体が水から露出して空だき状態になると、燃料棒が溶けだす炉心溶融の懸念があるようだ。放射性物質を高濃度に含む蒸気の外気への放出にも踏み切ったという。

一方で、今朝も一部の地域で始まった計画停電。ところが、東電による計画の説明は二転三転した。この点について、産経は「主張」で「なにより、前夜の発表から周知の間がなく、国民の理解がないまま開始予定時間に突入したことが混乱を招いた。政府や東電は、通勤の足を担う鉄道各社と十分に打ち合わせたのか。準備不足と稚拙な広報体制を反省しなくてはならない」と厳しく糾弾している。

東電の一連の不手際に対しては、各紙が「ずさん」(日経)、「無計画」(産経)、「甘い危機管理」(毎日)などと、指摘している。巨大地震が発生してから5日目になるが、被災地では「死者3000人超、54万人避難」(毎日)と、被害が拡大している。

企業の活動も、ホンダが20日まで操業停止を決めるなど、計画停電と物流網の壊滅で身動きが取れない状態である。自動車や電機メーカーなどの中には生産設備ばかりでなく、研究開発施設が破壊しているケースもあり、今後は新型車開発の遅れなども懸念される。

《福田俊之》

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