東京電力が実施する18日の計画停電は、今のところ予定通りに進んでいる。昨日のように大規模停電につながる供給力を超える電力消費の勢いはない。
東電の供給力は3400万kWだ。昨日より50万kW増えた。電力が足りな分を、電気事業法改正で生まれた独立系発電事業社(IPP)から東電が電気を購入する形で、供給力を増強した。
18日15時に発表された1都9県の電力消費(時間平均の需要)は、2860万kW。それ以前も17日の消費を超えた時間はない。
ただ、東電は夕方のピーク(18~19時)の電力消費を4000万kWと想定して、需給推移を見守っている。昨日より停電対象を拡大し、計画停電する世帯は1368万世帯にのぼる。
山本孝副社長は「電力需給は引き続き厳しい状況にあるが、なんとか回避するよう努力するので、節電をお願いしたい」と、訴える。
また、計画停電の対象に含まれていたことに関して、東電は災害救助法で指定された被災地を対象から外して、計画停電を実施している。