BMWの高性能車開発部門、M社の最新作、『1シリーズMクーペ』。同車が世界最高峰の2輪ロードレース、「MotoGP」の公式セーフティカーに指名された。
これは、BMWが18日に発表したもの。セーフティカーはワンオフモデルとして製作され、1シリーズMクーペの3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジン(最大出力340ps)はそのままに、各部にサーキット走行用のモディファイを加えている。
まずは軽量化。ボンネットがカーボンファイバー製となるほか、サイドとリアのウィンドウは、ポリカーボネート製に変更される。このボンネットフードには、大型エアインテークが追加された。
エアロダイナミクス性能も向上。角度調整式の大型リアウィング、専用バンパー、フロントリップスポイラーなどを装備。また、軽量なチタニウム製エグゾーストシステムが採用されている。
室内は、リアシートを省略。2脚のレカロ製バケットシートには、6点式ベルトが備わる。強固なロールケージも追加。アルカンターラ仕上げのMステアリングホイールや消火器も装備された。
足回りはサーキット走行用に、サスペンションやブレーキを強化。19インチのアルミホイールには、フロント255/35、リア285/30のワイドタイヤが組み合わせられる。サスペンションは、サーキットの特性に合わせた細かいセッティングが可能だ。
BMWは今シーズンのMotoGPを、この1シリーズMクーペをはじめ、『X6M』、『M3』、『X5M』、『535iツーリング』などでサポートしていく。