川崎重工、ジェットエンジン部品モジュールを出荷…エアバス A350XWB 向け

自動車 ビジネス 企業動向
川崎重工、ロールスロイス社の新エンジンTrent XWB向けに中圧圧縮機モジュールを出荷
川崎重工、ロールスロイス社の新エンジンTrent XWB向けに中圧圧縮機モジュールを出荷 全 4 枚 拡大写真

川崎重工業は、ロールスロイスの最新鋭旅客機用エンジン「Trent XWB」の中圧圧縮機(IPC)モジュールの組立を完了し、同社のダービー工場に出荷した。

IPCモジュールは、エンジンを構成する8個の主要モジュールの一つで部品数は約4000点。8段のチタン合金製ディスクを電子ビーム溶接によって一体化したドラムに回転羽根を取り付けたローター、内側に固定羽根を取り付けたケース、フロントベアリング支持構造などで構成されており、ファンから送り込まれた空気を昇圧して高圧圧縮機に送り込む機能を持つ。

XWBは、現在6機種がラインアップされているロールスロイスのTrentシリーズの最新モデル。エアバスが開発中の新型旅客機「A350XWB」への搭載が決定している。Trent XWBは推力7万5000~9万3000ポンド以上の最新鋭旅客機用エンジン。

川崎重工は、ロールスロイスとの共同開発プログラムで、IPCモジュールの設計・製造・組立を担当する。昨年3月から部品単位で納入してきたが、今回IPCモジュールの部品製造から組立までの工程を完了、モジュールとして初出荷した。同社がIPCモジュール全体の設計・製造・組立を担当するのは「Trent1000」に続き2機種目。

今回出荷したIPCモジュールは、2011年後半に実施予定の飛行状態でのエンジン運転試験用エンジンに組み込まれる。今後は、飛行試験エンジン用、量産エンジン用にIPCモジュールを製造する計画。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る