【新聞ウォッチ】「日当40万円でも…」過酷な原発現場の作業

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年3月29日付

●福島第一原発 プルトニウム微量検出、敷地内の土壌から(読売・1面)

●東電国有化が浮上(読売・2面)

●部品不足世界を直撃、車「全生産3分の1に影響」(読売・4面)

●高齢者の自動車保険料、東京海上、値上げ延期方針(読売.8面)

●電機も「交代休業」検討、節電対策、工場ごとに操業調整(朝日・7面)

●経団連会長、法人減税見送り容認「被災地復興最優先で」(毎日・4面)

●富士重、一部再開へ、三菱ふそうも(毎日・7面)

●計画停電きょう見送り、東電、平日初の終日(毎日・25面)

●「日当40万円出すから」東電・協力会社、原発作業員確保に躍起(東京・1面)

●東電女性職員「もう限界です」福島第二勤務家族不明、幹部に支援要請メール(東京・20面)

●ガソリン販売、首都圏で正常化、被災地は品薄なお深刻(日経・2面)

●大地震企業はどう動いた:トヨタ、部品調達に総力、空前の難局、生産を一部再開、被災取引先まず支援(日経・3面)

●経済教室:大震災と日本経済「現場重視」を復興の起点に 藤本隆宏・東京大学教授(日経・25面)

ひとくちコメント

「今、わたしたちにできること」というACジャパンの公共広告が流れるたびに、大津波に流された被災地での救援活動に懸命に取り組む自衛隊員や、深刻なトラブルがやまない福島第一原発での復旧作業に当たる作業員たちの奮闘ぶりが頭をよぎる。

ただ、情けないのは現場に飛び込んでこの目で確かめたわけではなく、メディアなどを通じて情報を収集していることに後ろめたさも感じる。そんな中、きょうの各紙をみると、第一原発の作業員らの過酷な労働環境を伝える衝撃的な記事が際立ち、改めて頭が下がるばかりだ。

このうち、読売は「朝食にビスケット 夜は雑魚寝」というタイトルで1面と2面に掲載。

「この日記者会見した経済産業省原子力安全・保安院福島第一原子力保安検査官事務所の横田一磨所長(39)によると、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は非常食用の五目ご飯などと缶詰で、1日2食となっている」としながら「夜は同原発1号機から北西に約300メートル離れた『免震重要棟』の緊急時対策室で雑魚寝する。各人に配布されているのは毛布1枚だ」と取り上げている。

一方、東京は「復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務」と報じ、「『日当40万円出すから来ないか』。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った」と伝えている。そして「長男はまだ3つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った」という。

同じく東京には、福島第二原発で働く東電の女性職員から「こんな精神状態の中での過酷な労働、もう限界です」と幹部に送ったメールを紹介。女性職員は本店の支援を求めて「最後まで戦います」と締めくくっているという。今、わたしたちは祈る気持ちで「ネバーギブアップ」という言葉をかけるしかない。

《福田俊之》

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