福島第一原発の重要免震棟、緊急対策室を公開

自動車 ビジネス 企業動向
(1日・免震重要棟) 提供=東京電力
(1日・免震重要棟) 提供=東京電力 全 5 枚 拡大写真

避難指示が発令され、普通の服装では立ち入ることができない福島第一原発の緊急対策室の様子が8日、公開された。

災害策本部会議中の風景で、大画面のモニターには千代田区内幸町にある本店に設置された統合災害本部、福島第二原発、原子力災害対策センター(オフサイトセンター・福島県大熊町)、事故前はサッカー施設だったJヴィレッジの拠点が映し出されている。

「テレビ会議で各地の拠点を結び、円卓を囲んで意志決定を行っている」と、松本純一原子力・立地本部長代理は、説明する。

また、立錐の余地なく立ち見をしている様子は、福島第一原子力発電所内のミーティングの様子。

「作業各班からの状況報告を得て、全体で情報共有をしている」(松本氏)という。

この会議が行われているのは、福島第一原発内にある免震重要棟。こうした事故の拠点となる建物だ。出入口はビニールで覆われ、ユニットハウスを形成している。

福島第一原発周辺には、同所から放射性物質が大気中と海中に放出されているため、屋外では写真のような作業員は全面マスクや防護服を着用し、線量計を身につける。

そのため免震重要棟に入るときは、このユニットハウスで汚染された防護服を脱ぎ、放射性物質を遮断して入る必要がある。

また、それだけでは不完全なので、免震重要棟に入ってきた放射性物質を除去する局所換気を行っている。吸い込んだ屋内の空気をチャコールフィルターで放射性物質を除去し、再び戻す。換気扇の右側にガムテープで段ボールが取りつけられているが、これは風向きを変えるためのもの。

また、屋内で作業する作業員の被曝を低減するために、ガラス窓には鉛ボードを張って、被曝を低減させようとする努力をしている。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  2. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  3. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  4. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  5. ハーレーダビッドソン、横浜で交通安全パレード開催へ 先頭ライダーは魔裟斗
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  3. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  4. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る