タイの平均月収は日本円にしておよそ3万円ほどといわれる。そうした経済水準のタイ、バンコクモーターショー11に、60年前のロールスロイス『SILVER DAWN』が展示された。
この出展が持つ意味の一つは、まさに“展示”。タイの一般家庭でロールスロイスなどの高級車は、経済面、実用面といった、あらゆる面でフィットしにくい。ただロールスロイスの存在感に触れることができるという点に意味がある。
もう一つの狙いは、現実的な購入を視野に入れることが出来るタイの「超」富裕層に向けた出展だ。タイでも、高級クラシックカーに投資をする富裕層が少しずつ現れ始めているという。
SILVER DAWNは1949年に発売された。グレードは現在の『ゴースト』にあたるスタンダード。エンジンは4.3リットル直列6気筒と4.6リットルの直列6気筒がある。