上海モーターショーでトヨタは新旧2台の“ハチロク”を展示した。1台はジュネーブモーターショーで初公開された『FT-86 II』、そしてもう1台は元祖ハチロクことAE86型『スプリンタートレノ』だ。このAE86はノーマルモデルではなく、なんと日本でもおなじみの漫画『頭文字D』仕様だった。
『頭文字D』は、いわゆる「走り屋系」の漫画。AE86トレノは主人公の愛車として描かれ、一躍ハチロクブームの火付け役にもなった。今回展示されたAE86トレノは、日本の専門ショップ「カーランド」が手掛けたデモカーで、東京オートサロンなどにも展示されたモデルだ。劇中では中盤から登場するカーボンボンネット仕様となっている。もちろん「藤原とうふ店」のロゴも再現済み。
日本では人気のこの仕様だが、上海ではたして認知されているのだろうか。会場を訪れていた現地在住の日本人いわく、「中国でも頭文字Dの漫画は一部で人気。街中で『藤原とうふ店』と日本語で書かれたクルマを見たこともありますよ」とのこと。
ブースではFT-86 IIと同じくらい人気を集めていたAE86トレノ。現地人だけでなく、欧米メディアのカメラマンももの珍しげにシャッターを切っていた。ハチロク人気に国境は関係ないようだ。