トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は、11日に開いたアナリスト向け決算説明会で、トヨタ単体の黒字化のめどについて来年の決算発表時に示す考えを明らかにした。
伊地知専務は「原価改善と営業面での努力で毎年2500億円位の稼ぎはできる」とした上で、「今の円高レベルであれば、来年の決算発表の時にはめどを付け、だいたいこのような時期に黒字になりそうだ、と是非申し上げたい。その自信はある」と述べた。
黒字化に向けた方策としては「地域によってできるところはしっかり値上げをしてマージンを膨らます。また固定費で伸びているのが無償修理費で、ここが下がれば相当風景が変わってくると思う。従って(国内生産能力の)320万台をもっと減らすということは考えていない。黒字化のためにもある程度は台数が必要で、日本でのものづくりを守るという観点からも、この程度の生産は今後もやっていく」とした。