愛知製鋼は、タイ子会社のアイチ・インターナショナル・タイランド(AIT)が新工場を建設する同国チョンブリ県ピントンの予定地で起工式を実施したと発表した。
AITは、トヨタ自動車が生産する「IMV」に搭載するエンジン、プロペラシャフトなどの鍛造部品をアジア地区にある愛知製鋼の鍛造子会社から受け入れ、一部機械加工した上で、製品を出荷している。現在、月間約100万個を出荷している。
今後、タイを中心としたアジア地域で、鍛造品需要の拡大が見込まれることから、AITを鍛造工程(粗形材)から一貫して生産できる工場にし、競争力を高めるとともに事業の拡大を目指す。
投資額は、第1期工事が約20億円。新工場は2012年6月から稼働する予定。今後、需要動向を見極めた上で能力増強を検討する。
現在のアマタナコン工場の機能は新工場へ移管する。