トヨタ自動車は13日、ハイブリッド車『プリウス』のミニバン仕様、『プリウスα』の販売を開始した。当初は4月下旬発売の予定だったが、震災の影響で延期していた。
プリウスαは、プリウスの燃費・環境性能や先進性を継承しつつ、ゆとりある室内空間を備えたハイブリッド専用モデル。ユーザーの多様なライフスタイルに応えるハイブリッド車のさらなる拡販を目指す。
新型車は、5名乗車の2列シート車と7名乗車の3列シート車の2タイプを設定。3列シート車には、トヨタのハイブリッド量産車として初めてリチウムイオン電池を採用した。
また、CD値0.29と空力性能に優れたフォルムや軽量化との相乗効果により、クラストップの10・15モード走行燃費31.0km/リットル・JC08モード走行燃費26.2km/リットルを実現。搭載電池の違いによる燃費性能の差はない。
トヨタでは、ハイブリッド車の拡大を目指し、本年夏後半には北米でプリウスαの2列シート車をベースとした『Prius v(ヴイ)』を、2012年年央には欧州でプリウスαの3列シート車をベースとした『Prius +(プラス)』を発売する。
価格は5人乗り2列シートの「S“Lセレクション”」が235万円。
月販目標台数3000台、生産はトヨタ自動車の堤工場。4月より予約を開始しており、すでに月販目標を大きく上回る2万台もの受注があるという。