「満タンで912km走る」…BMW、燃費技術の向上をアピール

エコカー 燃費
BMWは「ロング・ディスタンス・キャンペーン」で燃費性能をアピール。320iは満タンで912km走行することが可能。
BMWは「ロング・ディスタンス・キャンペーン」で燃費性能をアピール。320iは満タンで912km走行することが可能。 全 6 枚 拡大写真

最近、BMWのショールームのテーブル上に、燃費に関するクイズを記したPOPが置かれている。「問題:燃料を満タンにしたBMW『320iセダン』(AT)が無給油で走り続けられる距離は?」 回答の選択肢は523km、635km、746km、それ以上。

画像:BMW320i試乗会風景

用意された正解は4番目の「それ以上」。同モデルの10・15モード燃費値15.2km/リットルに燃料タンク容量60リットルをかけた数値は912kmとなる。BMWは5月21日から6月26日まで、主力車種である「3シリーズ」の走行性能と燃費の両立ぶりをアピールする「BMWロング・ディスタンス・キャンペーン」を展開している。

「BMWは90年代以降、エンジンをはじめとするパワートレインの根本的な革新に取り組んできました。バルブトロニック、直噴ガソリン、ストイキターボ、減速時回生などの新技術を積極的に投入してきた結果、エンジン出力が向上しましたが、一方で燃料消費量も大幅に削減されているんです」

BMWジャパンのテクニカルコーディネーター、山根健氏は、BMWの今時のラインナップについて語る。バブル華やかなりし80年代後半、BMWといえば独自のエンジン技術が何よりの金看板だった。SOHCエンジンで他メーカーのDOHCエンジンと同等の性能を発揮し、「M3」の2.3リットルDOHCエンジンは自然吸気で200馬力に達していた。当時の首脳のひとりが「市販車で高回転エンジンを作れるのは、BMW以外にはホンダくらいしかない」と豪語していたほど。が、いいことばかりではなかった。その代償として燃費が悪いというイメージが強かったのも確かである。

しかし、燃費性能は大したことはないというイメージは今や、まったく当てはまらないと山根氏は言う。

「BMWはこまめにエンジンを更新しています。たとえばコンパクトモデルの『116i』はマイナーチェンジでエンジンパワーが85kWから90kWに増したのに、燃費はリッター11.8kmから14.2kmへ向上しました。320iは115kWから125kWへとエンジンが変更になりましたが、燃費はATがリッター12kmから15.2kmへ、MTはアイドリングストップがついたこともあって、12.8kmから18.4kmへと向上しています。BMWは運動性能ばかりでなく、燃費も良いクルマなのだということを、多くの方々に知っていただきたいと考えたのです」(山根氏)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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