住友三井オート、被災地に優先的にリースアップ中古車を供給へ

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住友三井オートサービスは、関連会社であるスペイス・ムーブが集積ヤードを那須(栃木県那須郡那須町)に開設したと発表した。東日本大震災の被災地のユーザー向けに供給するリース用の中古車両を集積する。

東日本大震災の被災地では、復興作業に欠かせない自動車の需要が急増している一方で、部品不足による自動車生産の減産で新車供給が大幅に遅れており、需給のギャップが大きくなっている。

住友三井オートサービスとスペイス・ムーブはこれまでも、リース期間が満了したクルマを中古車リース用として転用してきたが、被災地でのニーズに対応するため、那須にヤードを開設した。

新設した「那須ヤード」は地元解体業者であるしのぶやと業務提携して運営する。主に東北6県でリース満了する車両の大半を集める。

スペイス・ムーブは車両状況や査定書を画像にし、リース満了車の中古車リース販促システムに掲示。この情報を住友三井オートサービスの震災支援センターを通じて営業担当者に提供する。那須ヤードへ集約する車両は被災地のユーザー向けに優先して供給する。

被災地に近い場所に中古車を集約することで、被災地への納期を短縮するとともに、東北地方で使用された車両であるため、被災地のニーズに合う車両を揃えることが可能と見ている。

また、以前は走行距離や年式などにより「解体か、再利用か」を機械的に判別していたが、提携先のしのぶやが目利きを行うことにより、「商品価値はなくとも利用価値はある」と判断された車両を中古車として供給する。

那須ヤードは、約100台の中古車を常時在庫する予定。商談が成立しなかった場合、スペイス・ムーブの入札会に画像出品して、売却することで、経費面でも合理的に運営する。

《レスポンス編集部》

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