ホンダは14日、公表を見送っていた2012年3月期の連結業績予想を発表した。4輪車の国内生産は今月下旬からほぼ正常化するものの、通期の世界生産は前期比6%減の335万台にとどまり、営業利益は同64.9%減の2000億円の予想とした。
4輪の海外生産の正常化は8月から9月にかけてとなる。会見した池史彦取締役専務執行役員は、「回復後も1部のモデルや仕様については部品供給の制約が残る」とし、完全な正常化は年末までかかるとの見込みを示した。
4輪の世界販売は主力の北米が11%落ち込むなどにより、6%減の330万台の計画。売上高は7.1%減の8兆3000億円、純利益は63.5%減の1950億円の予想とした。為替レートは1ドル=80円、1ユーロ=110円と現状の円高を前提としている。
中間期(第2四半期累計)の業績予想は、第1四半期の決算発表時に公表するとして、今回は見送った。