【スマートグリッド展 11】CHAdeMOに欧米規格をクリアする新仕様…ヤザキ

エコカー EV
アメリカと欧州の規格をクリアする「UL/CE」タイプの充電器
アメリカと欧州の規格をクリアする「UL/CE」タイプの充電器 全 3 枚 拡大写真

CHAdeMO仕様の急速充電器用EV充電コネクタを生み出した矢崎総業は、新たな仕様の日本投入に向けて動き出している。それがアメリカと欧州の規格をクリアする「UL/CE」タイプだ。

【画像全3枚】

この新型は、アメリカと欧州だけでなく日本でも使用できるものだ。

従来、日本で普及してきたタイプを矢崎総業では通称「青グリップ」と呼んでおり、日本国内向けとしてきた。なぜ、国内専用であったかといえばアメリカや欧州の厳しい規格をクリアできなかったのだ。

特に問題になったのは「ビークル・ドライブ・オーバー」というテストだ。路上に落ちた充電コネクタを実際のクルマが踏んでも壊れないことが求められる。ところが日本向けモデルは、車両との接続を解除するリリースレバーが飛び出し、さらにボディは一体型。これではレバーが折れてしまうし、ボディが歪むと接続できない。また、コネクタ内部に砂や塩分が入るような過酷な状況で1万回以上の挿抜の耐久性も求められ、そのクリアも難しい。その上、海外では取り扱い説明書を読まない人も多いため、挿入用とリリース用に二つのレバーのある日本向けでは誤操作も心配されるのだ。

そうした問題をクリアすべく2010年秋にアメリカと欧州に投入されたのが、新しい「UL/CE」タイプだ。破損を防ぐために本体と車両に挿入する部分を別体とした。内部で充電ポイントと接触する部分は通称「スリ割り方式」として、抜き差しのたびに砂や塩分をかきだすようにした。そしてリリースはボタン方式にすることで誤操作を減らす工夫も施したのだ。

こうした安全性の高い新しい充電コネクタではあるが、いくつかのデメリットもある。それは見たとおりに大きくなっていること。コネクタ単体で約400g重量が増加している。また、挿入部の手前が角型になったため、丸型を前提にコネクタ置き場を設定する充電器には使えない。そのため、当面の間、日本向けの丸型と日米欧共通の角型の2種類の併売となる。市場投入時期は充電器メーカーの採用次第のため、まだ不明だという。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ルノー『メガーヌ』EVに改良新型、航続500km・急速充電24分に進化…フロントも刷新
  2. スズキ『アルトワークス』復活なるか!? 軽スポーツ復権への期待
  3. 日産リーフ NISMO 発売、専用チューニングで走行性能向上…660万1100円から
  4. 「LAND CRUISER OFFICIAL ITEMS」、新作を7月24日発売…『ランドクルーザーFJ』Tシャツも
  5. BMWの新点火技術「Mイグナイト」、今夏から全てのM直列6気筒エンジンに搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  3. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 全固体(半固体)電池の現在地と将来展望~問われる全固体電池ならではの優位性とその価値の再定義~
  5. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
ランキングをもっと見る