損保の前期決算、保険引受損益が過去最大の赤字---大震災の影響

自動車 ビジネス 企業動向
東日本大震災発生から3か月。宮城県石巻市
東日本大震災発生から3か月。宮城県石巻市 全 6 枚 拡大写真

日本損害保険協会が20日まとめた加盟会社25社の2011年3月期決算は、東日本大震災の影響もあって、本業での損益を示す「保険引受損益」が1832億円の赤字と、過去最大の損失額となった。

一般企業の売上高にあたる「正味収入保険料」は、自動車保険が料率改定により増収となったものの、火災保険が減収となったため、前期を1億円下回る6兆9710億円だった。さらに東日本大震災の保険金支払いに備えて、支払備金の繰り入れを行ったため、保険引受損益は過去最大の赤字となった。

その一方で、利息および配当金収入や有価証券売却益が増収となったことで資産運用粗利益は前期比3割弱の増益になった。この結果、保険引受損失を資産運用でカバーし、経常利益および当期利益は確保できたものの、いずれも前期に比べ3割を超える減益を余儀なくされた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. フランス最後の『ジムニー』はレトロ感マシマシな限定デザインが魅力[詳細画像]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る