クルマのメンテナンス、故障前チェックが新ビジネスになる…ボッシュ

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オートサービスショー11 ボッシュブース
オートサービスショー11 ボッシュブース 全 6 枚 拡大写真

自動車部品大手のボッシュは、自動車整備時に車載コンピューターの動作チェックを行う外部故障診断機(スキャンツール)の大手でもある。同社はオートサービスショー11に出展、スキャンツールの必要性や使い方などについてプレゼンテーションを行った。

ボッシュのオートモーティブアフターマーケット事業部で、スキャンツールの販売を手がける小野庸司氏は、「日本の自動車整備事業者の3割はスキャンツールを導入している。あとの7割がこれからの顧客。市場はあると読んでいる」と話す。

車載故障診断機(オン・ボード・ダイアグノシス、OBD)がはじめて自動車に搭載されたのは1970年代。スキャンツールは、OBDに接続し、車載コンピューターのエラーを確認する装置で、ボッシュは世界で1988年からスキャンツールの販売を開始した。

米国カリフォルニア州などをはじめ、OBD搭載は各国・地域で義務化され、さらにスキャンツールを用いた数値の計測規制などが厳格化されたいわゆる「OBDII」規制が敷かれた。

日本国内ではOBDIIに準拠し、さらに厳しい数値規制を定めた「J-OBDII」が2008年10月以降の生産車両に採用されている。

小野氏は今後の国内自動車整備業者とスキャンツールのあり方について「メカニックはプロ。クルマのプロはシステムを知っていないといけない」とし、「日本は車検ベースで見ていくから(点検が)甘くなる。いまの車検ではエアバッグやABSが点検対象に入っていない。安全にクルマを利用するにはユーザーがクルマのメンテナンスを考え直すことが必要になる」という。

こうした背景から、自動車整備事業者は「クルマが壊れてから直すのではなく、事前にチェックするといったことが必要になる。スキャンツールの利用が新たなビジネスモデルの構築につながる」(同)と話した。

《土屋篤司》

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