スマートハウスのシステム試験運用を開始…豊田市で

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豊田市低炭素社会システム実証プロジェクトの実験用モデル住宅
豊田市低炭素社会システム実証プロジェクトの実験用モデル住宅 全 5 枚 拡大写真
愛知県豊田市の『家庭・コミュニティ型の低炭素都市構築実証プロジェクト』を推進する豊田市低炭素社会システム実証推進協議会は、エネルギーマネジメントシステムの実験用モデル住宅(スマートハウス)を完成させ、システムの試験運用を開始した。

実証住宅では、HEMS(ホーム・エナジー・マネジメント・システム)によって、家庭内の太陽光電池・燃料電池、家庭用蓄電池・エコキュート、PHV(プラグインハイブリッドカー)・EV(電気自動車)、スマート家電をつなぎ、家庭単位での電力需給、機器制御の最適化と見える化を実施する。HEMSに連携制御された蓄電池は、家庭の電力消費の低コスト化、低炭素化を促すとともに、災害時等の非常電力源としても活用できる。

また、コミュニティレベルでは、EDMS(エナジー・データ・マネジメント・システム)が、家、コンビニエンスストアや学校などを結んで地域内の電力需給バランスを調整。コミュニティ全体でのエネルギーの「地産地消」を目指す。

例えば、地域内で太陽光発電量の不足が予測される場合、生活者に対してエネルギー消費を控える行動をアドバイスし、それに従った生活行動にエコポイントを付与する。専用端末やインターネット、スマートフォンから電力使用実績やエコポイント取得累計などの情報を提供し、無理のない継続的なエコ行動を支援する。

さらに家庭電力からPHV・EVへの充電に加え、クルマのバッテリー電力を家庭に供給するV2Hの実証にも取り組む。平常時は家庭内・地域内の余剰電力をPHV・EVに備蓄し、無駄のないエネルギー活用に貢献するとともに、災害時には「動く非常用電源」として地域のエネルギー自立化を支える。

6月3日に豊田市東山地区、高橋地区でスマートハウス実証住宅の販売を開始、実証実験は9月からの第1期・14棟の入居にあわせて開始する予定。これに先立って今回完成した実験用モデル住宅でシステムの試験運用を行う。

《レスポンス編集部》

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