【フォード エクスプローラー 試乗】何というコーナリング性能の高さ…石川真禧照

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー 全 12 枚 拡大写真

真昼の白日夢。某スカイラインをボクは英国製の5Lスポーツサルーンで快調に走行していた。わずかな直線路。追い越し禁止のイエローラインが途切れた時、後方から黒い大型のSUVが恐ろしいほどのスピードで迫ってきた。

車速はATの2速レッドゾーン手前。かなり速く走っていたのだが、そのSUVはひらりと身をかわすようにボクを追い越した。こちらも身を引き締めて、後を追う。しかし、そのSUVはSUVらしからぬ動きと加速で、先行する。それが新型の『エクスプローラー』と判ったのは、次のコーナーで後ろに付いた時だった。

それにしても何というコーナリング性能の高さだ。スポーツサルーンと好勝負できるほどに安定している。試乗会場で、今度は自分でエクスプローラーのハンドルを握り、アクセルペダルを踏み込んで、先ほどの運転の理由が判った。

大きなボディを感じさせないほどにコントロールが容易だ。ボディ感覚がつかみやすい。大抵のエクスプローラードライバーとは縁のない走りかもしれないが、アメリカンアクション映画のようなカーチェイスも新型はシレッとこなせる実力の持ち主だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★☆(3.5)

石川真禧照│自動車生活探検家
日刊自動車新聞社を経て1971年からフリーの自動車評論家。1982年、I.W.オフィースを設立、自動車を中心としたメディア活動を開始する。自動車を生活の道具として捉える評論を得意とし、「自動車生活探検家」を名乗る。08-09日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《石川真禧照》

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