宇部興産、リチウムイオン電池の特許を中国系企業にライセンス供与

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宇部興産は、アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(ATL)と、宇部興産が保有するリチウムイオン二次電池と電解液に関する特許の一部をATLにライセンス供与することで合意した。

リチウムイオン二次電池は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車載用途をはじめ、蓄電用途や産業用途などへの応用も含めて大幅な需要の増加が予想される。

宇部興産は、リチウムイオン二次電池の主要四部材のうち電解液とセパレーターを事業化しており、電解液事業は、1997年に独自の有機合成技術と電気化学的知見に基づき「機能性電解液」を市場投入、現在まで高純度電解液に添加剤を加えることで電池性能を向上させるコンセプトのもと製品を拡充してきた。

また、宇部興産はリチウムイオン二次電池と電解液の重要な特許群を保有しており、パテント・リザルトによる2010年の有機電解液に関する調査では「注目度の高い特許を数多く保有している」として、特許の質と量から総合的に見た評価で総合力1位にランキングされている。

ATLはフレキシブル形状のリチウムイオン二次電池が得意で、家庭用電子機器や携帯情報端末などに採用実績を持つ。

今回のライセンス供与により、宇部興産は機能性電解液を通じて、リチウムイオン二次電池市場でのプレゼンスを強化するとともに、ATLと友好的な関係を構築する。契約条件の詳細は非公表。

《レスポンス編集部》

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