松本復興相「岩手でキックオフ、3日でノーサイド」

自動車 社会 政治
辞任を明かす松本龍復興担当相
辞任を明かす松本龍復興担当相 全 2 枚 拡大写真

松本龍復興担当相が5日8時45分、菅直人首相に辞表を提出。受理された。

東日本大震災で被災した岩手、宮城両県を訪問した際の発言の責任を取ったとされるが、松本氏自身は「個人的な都合」とし、その内容は「話せない」と、会見場では理由を明らかにしなかった。

会見は10分ほどで切り打ち切られ、松本氏の後を追った一部の記者に「昨夜、店で昔の歌を聞きながら決めた」と、胸の内を漏らした。

松本氏は、復興対策担当相・防災担当相を兼務。6月27日に就任して、今日で9日目だった。

会見では「岩手でキックオフして、3日でノーサイドになりましたが、相変わらず嫌いな与野党ですが、心を合わせて復興に力を合わせて取り組んでいただきたい。私も復興に向けて汗をいきたい、以上です」と、淡々とした雰囲気を漂わせた。

また、一方で、「いろいろ言いたいことはある。なぞかけをしようと思ったが、今日なくなりますから、私はこれからは…」と、言葉を詰まらせて上を向く場面もあるなど、不安定な様子を見せた。

そして、辞任後も、引き続き被災地復興に尽力する決意として、次のように語った。

「4月に亡くなった歌手でフィービー・スノウがいる。カズオ・イシグロの本ではないが、これからは子どもたちのために『never let me go』(ネバー・レット・ミー・ゴー)。私は被災されたみなさんから離れないので、粗にして野だが卑ではない松本龍、一兵卒として復興に努力していきたい」

フィービー・スノウは、70年代に活躍したシンガーソングライターで、この4月に58歳で他界した。『never letting go』などの曲を残している。また、カズオ・イシグロは、ロンドン在住のイギリス人作家。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る