日本車や欧州車のコピー車が氾濫している中国。今度は中国公安警察に、ホンダのエンブレムを付けたメルセデスベンツが配備されたという。その事情を探ってみると…。
これは中国メディア、『南方都市報』が7日に報じたもの。同メディアが広西チワン族自治区の防城港市の公安警察において、いっぷう変わったメルセデスベンツ車を撮影し、紙面で取り上げたのだ。
このメルセデスベンツは、SUVの『Mクラス』。同公安警察に配備されたばかりの新車だ。しかし、写真をよく見ると、グリルのスリー・ポインテッド・スターが、ホンダのエンブレムに交換されている。
同メディアによると、これは公安警察が税金の無駄遣いをごまかす目的で、施したもの。日本円で1000万円以上するMクラスを、現地では250万円程度のホンダ『CR-V』に見せかけるための、いわば偽装工作なのだという。
この公安の作戦、同メディアが「史上最低の公安警察」の見出しとともに大々的に取り上げたことにより、市民に知れ渡ることになり、非難の的となったのは想像に難くない。