ルノーグループは11日、2011年上半期(1〜6月)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は約140万台。前年同期比は1.9%の微増だった。
140万台の主な内訳は、乗用車が前年同期比0.4%増の119万2564台。LCV(小型商用車)は、12.7%増の18万1559台だ。
また、ブランド別では、ルノーが前年同期比5.7%増の110万台と好調。一方、ダチアは3%減の17万7000台、韓国のルノーサムスンが36%減の5万6000台と減少した。
市場別で見ると、欧州以外での好調さが目を引く。南米エリアでは、過去最高の17万8530台を販売。市場シェアを、前年同期比0.8ポイント増の5.7%へ引き上げた。とくにブラジルでは、コンパクトカーの『サンデロ』の改良モデル投入により、24.6%増を達成。ルノーにとっては、フランス、ドイツに続く世界第3位の市場となった。
また、ユーラシア地域では、前年同期比73.3%増の8万0219台と過去最高を記録。ロシアが販売の中心で、前年同期比76%増を達成。小型セダンの『ロガン』を中心に販売を伸ばし、現地での市場シェアは6%を確保している。
一方、地元フランスでは、前年同期比9.9%減。市場シェアは3.3ポイント後退し、25.2%となった。欧州全体では、83万1712台を販売したものの、前年同期比は7.4%減。販売の主力は、『トゥインゴ』、『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)、『メガーヌ』だ。
ルノーグループのジェローム・ストール販売担当副社長は、「とくにブラジルとロシアの好調により、上半期は過去最高の実績を残せた」とコメントしている。