【ホンダ フィットシャトル 試乗】“This is”はハイブリッド…千葉匠

試乗記 国産車
ホンダ フィットシャトル ハイブリッド
ホンダ フィットシャトル ハイブリッド 全 6 枚 拡大写真

その車種の中核となるグレードやボディタイプのことを、ホンダ用語で“This is”と呼ぶ。筆者がそれを初めて聞いたのは、28年前の3代目『シビック』のとき。3ドア、セダン、シャトル、『CR-X』という4ボディ展開のなかで、「This isは3ドア」とのことだった。

【画像全6枚】

あの懐かしいシャトルの名を復活させた『フィットシャトル』。『フィット』をベースにリヤを延ばして荷室を拡大し、それとバランスを取るためにオーバーハングの長い米国フィット用のノーズを組み合わせたクルマだ。全長に対してホイールベースが短く見えるのがスタイリングの難点だが、ワンランク上の車格感はしっかり漂う。

グレード展開も、フィットの“This is”である「13G」はシャトルにはなく、末尾にCの付く廉価版を除くと「15X」とハイブリッドだけ。では、どちらが“This is” か? デザイナーたちは15Xと告げるが、乗り比べた印象で言えば「This isはハイブリッド」だ。1.3リットル+電気モーターは1.5リットルより力強い。デザインが醸し出すせっかくの車格感を味わうには、モーターアシストがもたらす余裕が不可欠に思えるのである。

付け加えると、グリーンオパールメタリックのボディカラーはシャトルハイブリッド専用に開発した新色。震災の影響でシャトルの生産拠点が狭山から鈴鹿に移管され、この色の立ち上げ準備をやり直しているので生産は10月からになるが、待てる人は待つことをお勧めしたい。組み合わせる内装色は、これもハイブリッド用を意図した爽やかなベージュ。現時点でベージュ内装はミラノレッドのボディカラーでしか選べない。グリーンオパールメタリック&ベージュ内装で乗ってこそ、シャトルハイブリッドらしいと思うよ!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

千葉匠│デザインジャーナリスト
1954年東京生まれ。千葉大学で工業デザインを専攻。商用車メーカーのデザイナー、カーデザイン専門誌の編集部を経て88年からフリーのデザインジャーナリスト。COTY選考委員、Auto Color Award 審査委員長、東海大学非常勤講師、AJAJ理事。

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは審査委員長を務めた。

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