【新聞ウォッチ】キーマンが明かす「日立・三菱重工統合」報道の真相

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年8月9日付

●NY株一時385ドル安(読売・1面)

●民主「高速無料化凍結」3党政調会長会談(読売・2面)

●産業界危機感強める、円高、欧米需要減,海外移転加速も(読売・8面)

●全日空、ANK吸収へ、来年4月,効率化で国際線強化(朝日・5面)

●交通安全ソング,清史郎君が披露、六本木ヒルズ(朝日・31面)

●三菱重工、大宮英明社長インタビュー、日立とは提携重視(毎日・8面)

●街角景気、4か月連続改善、放射能・円高、先行き予測は悪化(東京・7面)

●世界最大級のタイヤ工場,住友ゴムのタイ拠点,東南アジアに「中核」育成、14年に日産10万本,車需要急増に対応(日経・9面)

●ブリヂストン一転増益、値上げ想定以上(日経・9面)

ひとくちコメント

夏にはお化けの話題が付きものだが、日立製作所と三菱重工業の「経営統合」のスクープ(?)報道は一体どうなっているのか。

先週、日経が1面トップで報じたのを受けて、両社は「全面否定」のコメントを発表。その後、各紙の報道は音無の構えだったが、キーマンのひとりである三菱重工の大宮英明社長が毎日の単独インタビューに応じ、ヤブに包まれていた真相が少なからず明らかになった。

毎日は8日の夕刊1面に続いて、きょうも経済面で大宮社長のインタビュー記事を取り上げている。それによると、大宮社長は「現時点で協議に入る事実はない」と述べ、日立とは当初から事業統合を目指していたとの認識だったそうだ。また、両社は新興国で需要が急増する社会インフラ事業の統合を検討したが、「経営統合」との報道が先行したため「動きにくい」(大宮社長)状況になったという。

以前、自動車メーカーのトップと企業間の提携、統合について話し合ったことがあるが、そのトップは麻雀に喩えて「オープンリーチではなかなか上がりにくい。マスコミばかりか、社内でも発表直前まで如何に極秘で進めるかがポイントだ」と語っていた。

両社の関係者の中には情報を漏らした人物がいたはずで、情報管理の甘さも問われる。それにしても、最近は発表記事やぶら下がり取材ばかりでネタにする記者が増殖しているが、交渉中とはいえ、そのプロセスをすっぱ抜いた日経の記者もあっぱれだが、キーマンを単独インタビューした毎日の記者もなかなか根性がある。

《福田俊之》

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