バス横転事故、シートベルト不装備を見逃した車検担当者を書類送検

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2009年7月に大分県宇佐市内で発生し、43人が死傷したバス横転事故について、大分県警は8日、客席のシートベルトが外されていたにもかかわらず車検を通したとして、法人としての自動車整備会社と、車検担当者を道路運送車両法違反容疑で書類送検した。

大分県警・高速隊によると、問題の事故は2009年7月11日の午前8時30分ごろ発生している。日出町南畑付近の大分自動車道下り線で、日出ジャンクションのランブウェイを走行中の大型バスが路外へ逸脱。道路左右の側壁に衝突し、最終的に横転した。

バスには高校の野球部員ら47人が乗車していたが、このうち1人が車外放出で死亡。42人が骨折や打撲などの重軽傷を負った。

後の調べで、このバスの客席にはシートベルトが装備されていなかったことが判明。バスは1991年に新車としてこの学校が購入しており、メーカーから出荷された時点ではベルトが装備されていたが、送迎用としての使用だったことから撤去していたとみられる。

しかし、道路運送車両法の保安基準では客席へのシートベルト装備が義務付けられており、シートベルトを撤去した状態では車検が通らないはずだったが、バスは2008年に車検をクリアしていた。

警察では客席のシートベルトが無いことを知りながら、車検を担当した宇佐市内にある自動車整備会社がこれを見逃して車検を通したと判断。法人としての自動車整備会社と、当時の車検担当者を道路運送車両法違反容疑で書類送検した。

《石田真一》

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