【インディジャパン】佐藤琢磨インタビュー 後編…「予選も決勝も“てっぺん”狙って攻める」

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佐藤琢磨選手(8月28日・第13戦インフィニオン・レースウェイ)
佐藤琢磨選手(8月28日・第13戦インフィニオン・レースウェイ) 全 12 枚 拡大写真

IZODインディカー・シリーズ不動のトップ2であるチップ・ガナッシとペンスキーの両チームを追って、アンドレッティ・オートスポーツと争うポジションまで来た、今季のKVレーシング・テクノロジー・ロータス(佐藤琢磨選手の所属チーム)。

タイム差こそわずか、とも言えるが、依然として2強の壁が高いことも事実だ。今季もタイトル争いを展開する2強、初優勝に向けて倒すべき相手である両チームを琢磨選手はどう見ているのか?

「ガナッシとペンスキー、どんな状況でも確実にスピードを発揮してくるのはさすがですよね。ダリオ(フランキッティ)とウィル(パワー)のチャンピオン争いの展望ですか? ウィル(ペンスキー所属)は今季のロードコース最終戦であるもてぎは落としたくないでしょうね。シーズン最後の2戦がオーバルであることを考えると、ダリオ(ガナッシ所属)が若干、有利なのかもしれません」

母国レース「インディジャパン ザ ファイナル」での初表彰台獲得(ここまでの決勝最高は4位)、そして初優勝に向けて、最大のライバルをひとりだけ挙げるなら……?

「(もてぎスポット参戦が決まった武藤)英紀かな(笑)。とにかく、もてぎでは日本勢ふたりで頑張りたい気持ちが強いんですよ。ただ現実的には、やはりガナッシとペンスキーが強いでしょう。ひとりだけ挙げるのは難しいな……。ガナッシ勢ではダリオ、ペンスキー勢ではウィル、というところになりますね」

順位的な目標を具体的に言うと……?

「それはもう明確で、自己ベスト更新には表彰台(3位以上)しかないんですから、そこを狙っていきますし、気持ちの上ではトップを目標にしたいです。みんなも経験値がないインディ初開催コースという面を考えれば、戦う条件としてはいつものラウンド以上にチャンスがある、とも言えますし」

表彰台実現のためにも、予選で通算3度目のポールポジションを狙いたいところ。

「それが不可能ではないことは、今年すでに実証できているわけですからね。“てっぺん”を狙って、攻めます。決勝でアクシデントに巻き込まれたりしないためにも、予選で前に行くことは重要ですから」

インディは初開催のもてぎロードコース。勝負どころは、どのあたりになるのだろうか?

「やってみないと分からないですけど、一般的には90度コーナーとかでしょうね。あとは、2スペック(レッドとブラック)のタイヤを使うレギュレーションによって展開が変わってくる面もあると思います」

震災の被災地にも近いもてぎでの開催。当然、意識する部分も。

「僕もWITH YOU JAPANの活動など、できることをさせていただいていますが、まずは開催を実現させてくれたツインリンクもてぎのスタッフや関係者の努力に感謝したいですね。7月にもてぎに被災地の子供たちを招待して一緒に遊んだ時も、もてぎの人たちには本当にお世話になりました。それと周辺地域の方々の理解にも感謝したいと思います。僕たちには全力でレースすることしかないですけど、もてぎ(と日本)に大きなエネルギーを残していけるような戦いができれば、と考えています」

《遠藤俊幸》

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