ホンダが開発を宣言している『NSX』後継スポーツカー。ホンダのトップが、この新型スポーツカーに関して、興味深い発言を行った。
これは13日、英国の自動車メディア、『AUTOCAR』が報じたもの。フランクフルトモーターショー開幕前夜の12日、同メディアの取材に応じたホンダの伊東孝紳社長は、「新型スポーツカーは、フェラーリ並みの高出力は追求しない。重要なのは、パワーウェイトレシオ。もちろん、高い環境性能も実現する」と語ったという。
伊東社長が名前を上げたフェラーリは、例えば『458イタリア』が直噴4.5リットルV8(最大出力570ps、最大トルク55.1kgm)を搭載。車両重量は1380kgだから、パワーウェイトレシオは2.42kg/psとなる。
今回の伊東社長の発言は、車両重量が軽ければ、大パワーに頼らずとも、優れたパフォーマンスが実現できるという自信を示したものと受け取れる。もちろん、軽量化やパワーを抑えることは、CO2排出量などの環境性能の面でも有利に働く。
元NSXの開発責任者としても知られる伊東社長。果たして、NSX後継スポーツカーは、どのようなモデルになるのだろうか。