欧州新車販売、2か月ぶりに増加…8月実績

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ACEA(欧州自動車工業会)は16日、8月の欧州全域(EU+EFTA全27か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は78万7435台。前年同月比は7.8%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比18.3%増の23万7561台と2か月連続で増加。フランスも3.1%増の10万8462台と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

また、イタリアは前年同月比1.5%増の7万0307台と、2か月ぶりに増加。英国は5万9346台を売り上げ、前年同月比は7.3%増と2か月ぶりのプラスへ転じた。スペインも5.9%増の4万7224台と、2か月ぶりに前年実績を上回る。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比14.6%増の20万0296台と、2か月連続のプラス。VWブランドが19.5%増の10万7100台、セアトブランドが2.9%増の1万8810台、シュコダブランドが4%増の3万1072台、アウディブランドが17.2%増の4万3181台と、いずれも好調だ。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比0.5%減の9万3217台と3か月連続で減少。その内訳は、プジョーが0.3%増の5万0241台、シトロエンが1.5%減の4万2976台と、明暗が分かれた。

ルノーグループ(ダチアを含む)は3位。その販売台数は7万0933台にとどまり、前年同月比は2.8%減と、6か月連続のマイナスだ。低価格のダチアブランドが、15%減の1万6043台。主力のルノーブランドは、1.4%増の5万4890台と回復した。

4位は、GMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)。その販売台数は6万4669台で、前年同月比は5.2%増と、2か月ぶりのプラスだ。

5位はフォードモーター。6万0985台を販売し、前年同月比は19.7%増と、2か月ぶりに増加した。

6位のBMWグループ(MINIを含む)は、4万8869台を販売し、前年同月比は33.4%増と、12か月連続のプラス。BMWブランドは31.2%増の4万0225台、MINIブランドは45%増の8644台と、どちらも好調を維持している。

7位のフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)は、4万5585台を販売。前年同月比は7.6%減と、3か月連続のマイナスだ。ブランド別では、アルファロメオが1.8%減の5919台と後退。ランチアは13.4%増の4908台と好調だ。主力のフィアットブランドは、11.9%減の3万2823台と不振が続く。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は3万9592台で、前年同月比は14.1%増と2か月連続で増加。ブランド別では、メルセデスベンツが17.2%増の3万5625台、スマートが7.9%減の3967台だ。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は3万3563台で、前年同月比は5.6%減と、5か月連続のマイナスとなった。トヨタブランドは8.5%減の3万1730台。レクサスブランドは、『CT200h』投入の効果で112.9%増の1833台と、大幅増を記録した。

トヨタ以外の日本メーカーでは、日産が前年同月比15.1%増の2万3724台と、2か月連続のプラス。スズキは15.2%減の9993台と、3か月連続で減少した。マツダも26.8%減の7772台、ホンダも20.1%減の7121台と苦戦している。三菱も0.6%減の7608台と、2か月ぶりに前年実績を下回る。

韓国メーカーでは、ヒュンダイが2万7376台を販売し、前年同月比は18.3%増と5か月連続で増加。キアは24.8%増の1万8535台と、4か月連続のプラスとなった。

2011年1‐8月の欧州累計新車販売は、前年同期比1.1%減の919万0009台となっている。

《森脇稔》

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