超急速充電器はEVバス路線から…JFEエンジニアリング

エコカー EV
JFEエンジニアリングが超急速充電器「Super RAPIDAS(スーパーラピダス)」を商品化
JFEエンジニアリングが超急速充電器「Super RAPIDAS(スーパーラピダス)」を商品化 全 3 枚 拡大写真

蓄電池を内蔵することで、充電にかかる時間を大幅に短縮したJFEエンジニアリングの超急速充電器『Super RAPIDAS(スーパーラピダス)』。この充電器を使ったEV路線バス実証試験が本年中に開始されている。

まずは羽田~蒲田間。2012年は羽田~横浜/羽田~丸の内。2013年は羽田~湘南台を計画する。充電時間の短さを生かすことで、EVバスに搭載する蓄電池は最小限となり、最大で電池容積を3分の1までの縮小が可能だ。また、タクシー事業に導入すれば、充電時間が短くなっただけ営業走行の時間がのびるという。

計画をまとめるJFEエンジニアリング・グリーンプロジェクト本部理事の石川洋史氏に、CHAdeMO方式との互換性のなさや現在販売されるEVへの利用ができないことを問うと「CHAdeMO方式に関しては、CHAdeMO協議会との話し合いになる」とのこと。もちろんEVを生産する自動車メーカーにも採用を求めるアプローチは行っているとも言う。

ちなみに、現在市販されるEVにJFE方式の超急速充電を採用することに「技術的なハードルはない」と石川氏は言い切る。技術的には車内のケーブルの太さや制御ソフトを変えるだけで済む。それよりも、これまでCHAdeMOで進んでいる自動車メーカーの方針を変更するのが難しいという。

しかし、バス事業であれば、事業主ごとに導入すれば済む話。そこに充電器単体ではなくシステムとして売り込むことで、数年以内に数十億円レベルのビジネスにすることを狙う。

EVバスに対応するには、急速充電器スーパーラピダスに内蔵する蓄電池の容量は当然大きなものになる。乗用車であれば40~60kWh程度のところ、バス用では100kWhの蓄電池を想定する。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る