【ITS世界会議11】トヨタは安全・環境・快適の3つのテーマ

自動車 テクノロジー ITS
来年にも発売を予定されているプリウスのPHV。プロトタイプとしていたが、フロントバンパーやテールランプ、アルミホイールも新型に変更されていた
来年にも発売を予定されているプリウスのPHV。プロトタイプとしていたが、フロントバンパーやテールランプ、アルミホイールも新型に変更されていた 全 8 枚 拡大写真

トヨタ自動車はITSの新たなビジョンとして「安全」「環境」「快適」の3つのテーマの中、「いつでも、どこでも、必要な情報とつながる」ITSの世界を策定。この実現が最終的に「死傷者ゼロを目指す」ものとして、ITS世界会議展示会場内では様々な提案を示した。

会場でもっとも目立ったのは、来年にも発売が予定されている『プリウス』のプラグ・イン・ハイブリッド(PHV)。トヨタが準備する充電端末「Gステーション」を紹介すると共に、PHVがもたらす環境への貢献度をアピール。Gステーションは普通充電でありながら、事業者だけでなく個人客に対しても販売を目指すために28万円(日本での価格)という安さを実現したと説明する。

会場では非接触式ICカードでの認証機能をデモしたり、充電完了の通知をメールで受け取れること、Gステーションの位置や空き状況をスマートフォンなどで確認できることも紹介した。

次に目を引いたのがゲーム感覚で楽しみながら6つの制御効果を体感できるシミュレーター「STAR」。ダートコースを走りながらゴールを目指す設定で、ビークルスタビリティ、ABS、ブレーキアシスト、トラクションコントロール、EBD、スマートストップテクノロジーの効果が体感できる仕組みになっている。シミュレーターの動作はきわめて巧みで、乗車中の違和感はほとんどなし。体験するのにも整理券が配られるという人気ぶりだった。

ロー/ハイビームを自動で切り換えるAHB(Automatic High Beam)を進化させたADB(Adaptive Driving Beam)の概念図をパネル展示。車載カメラで検出した先行車や対向車に直接ハイビームを当てないよう部分的に遮光する技術を披露した。この技術は、日本では7月に発表されている。

また、ステアリングから心拍数を検出し、ドライバーの健康状態をタブレット上で把握しつつ、異常が見られたときはそれを告知する仕組みも参考出品。異常を検出した時はアラームでそれを知らせ、場合によっては管理するセンターへの状態の送信も行える仕組みになっているという。

スマートグリッドに積極的に参画しているトヨタであるが、自然エネルギーなどで発電した電力を蓄電する鉛バッテリー「Gストレージ」も展示。価格は1基あたり100万円以上と高価だが、スマートグリッドの中核システムとして重要な役割から着実な普及を目指したいとしていた。

《会田肇》

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