「売る」視点でお得な車選び---トレンド総研意識調査

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「売る」視点でお得な車選び---トレンド総研意識調査
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生活者の意識・実態に関する調査を行なうトレンド総研は、新車購入時のポイントや今の自動車のトレンドを調べることを目的として、自動車ディーラー100名に対して、「自動車販売に関する意識調査」を行い、27日に結果を発表した。

東日本大震災後に落ち込んでいた生産が徐々に回復し、増産の動きが強まる自動車業界。「売る」視点で見るお得な車選びの仕方と注目の車種を調べた。今回の調査結果では、「ハイブリッドのミニバン」に注目すべき、との結果になった。

まず、「新車を購入する際、消費者が意識しておくと良いことはどのようなことだと思いますか?」と聞いたところ、「ディーラーと友好的な関係を築くこと」が最も多く65%。次いで「新車購入の意思があることをディーラーにしっかり伝えること」が45%で続き、その次に多かったのが「将来の『下取り価格』を事前にシミュレーションしておくこと」で37%。

「下取り」とは、乗っている自動車を次の自動車を買う同じ販売店で売り、次の自動車の購入資金に充てることをいう。新車購入時に、将来その新車を下取りに出す際の価格をシミュレーションしておくと良いという。

「将来の『下取り価格』を事前にシミュレーションしておくことは、消費者にとってどの程度重要だと思いますか?」と聞くと、17%が「とても重要だと思う」と答え、「やや重要だと思う」の40%を合わせると、6割が「重要」と答えた。

理由として「次の自動車購入のおおよその購入価格(追い金)もシミュレートでき、計画的な購入ができる」、「同じ期間乗っても、車種やカラーによって下取り価格は大きく変わってくる」、「同じ車でもグレードや色によってリセールバリューは異なる。最近では消費者が思っている車の価値と業界での価値に大きな差が見られる」などの意見があった。

新車購入時に将来の「下取り価格」を意識している消費者はどのくらいいるのか。「新車購入の時点で、その車の下取り価格を事前にシミュレーションしている消費者は、どれくらいの割合だと思いますか?」という質問をしたところ、最も多かった回答は「1割未満」で49%。次いで「1割〜3割未満」(40%)となり、消費者のほとんどが新車購入時には次の購入時の「下取り価格」を意識していない。

一方で、「お客さまに将来の下取り価格を事前にシミュレーションすることを勧めていますか?」という質問に、「いつも勧めている」と答えたディーラーは16%だった。「下取り価格」の事前シミュレーションは重要だと思いつつも、販売店の現場でそれを「いつも勧めている」人は少ない。

「下取り価格」を考慮した自動車のトレンドについて、「下取り価格を考えた場合、今後人気が高まるのは『ガソリン車』と『ハイブリッド車』のどちらだと思いますか?」と聞いたところ、79%が「ハイブリッド車」と回答した。

さらに「ハイブリッド車の中で、今注目している車種は何ですか?」と聞くと、1位となったのは「ミニバン」で55%。理由として「ミニバンは根強い人気があり、ハイブリッド車は少ない」、「現在のラインナップを見ると、販売台数を稼げそうな車種はミニバンだけ」、「全体的にミニバンの需要が多い」などの意見があがった。以下、「ワゴン」(25%)、「セダン」(14%)、「SUV」(12%)と続いた。「ミニバン」は、「今後、ハイブリッド車の中で、下取りにおいて人気が上昇すると思う車種」としても59%で1位。

今回の調査では、将来の「下取り価格」を意識すると、今お買い得なのは「ハイブリッドのミニバン」だと言えそうだ。

●調査期間:2011年9月28〜29日
●調査対象:23〜62歳の男女100名
男性85名
女性15名
自動車販売業の仕事をしている人
自動車の販売、下取り、買取りのいずれかを行なっている人
新車・新古車・中古車のいずれかを扱っている人
●調査方法:インターネット調査

《高木啓》

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