【マツダ アクセラ 改良新型】SKYACTIVドライブ…ATともDCTとも違うフィーリング

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ アクセラ SKYACTIV
マツダ アクセラ SKYACTIV 全 12 枚 拡大写真

クルマのエネルギー効率向上を目指したマツダの新世代技術群「SKYACTIVテクノロジー」。リッター30kmの低燃費をうたうコンパクトカー『デミオ』に続くSKYACTIVモデル第二弾として9月に発売された『アクセラ20C SKYACTIV』のマスメディア向け試乗会が神奈川・箱根で行われた。

写真:アクセラSKYACTIV

走り始めてまず印象的なのは、10kmh以上でトルクコンバーターを常時ロックアップさせてダイレクトドライブとなるよう設計された新開発6速AT「SKYACTIVドライブ」のリニアなフィーリングだ。変速時におけるエンジン回転数の変化は普通のトルコンATと異なり、MTのようにハッキリと段付きを感じさせるものだ。

変速のタイムラグも非常に小さい。芦ノ湖スカイラインのワインディングロードでマニュアルモードを試してみたが、シフトアップ、ダウンとも操作から実際に変速するまでのタイムラグはほとんどなく、応答性の良さは欧州車を中心に採用例が増えている機械式自動変速機DCT(デュアルクラッチトランスミッション)と同等と思われた。

そのレスポンスの良さが映えるのはドライバーが変速機のギア段を任意に選択するマニュアルモード時。スポーティなドライビングを楽しむにはATのセレクタレバーを使ったマニュアル操作のほうがむしろ適している。一般的なATのマニュアルモードと異なり、後ろに引くとシフトアップ、前に押すとシフトダウンというレーシングシフトスタイルを採用しており、操作感は非常にエキサイティングだ。ステアリングにもマニュアルシフトスイッチが設けられているが、センターパッド部のボタンでシフトダウン、ステアリングホイール裏側のレバーでシフトアップというポルシェ方式のレイアウトは操作に若干の慣れを要する。

DCTに近いスカイアクティブだが、著しく異なるのはダイレクト感だ。トルクコンバーターはフルロックアップさせているが、「シフトショックを嫌う日本のドライバーの特性を考慮して、湿式多板クラッチのスリップ制御を使ってシフトショックを減らした」(スカイアクティブ開発担当者)ため、“ガン!ガン!”という感触のDCT的ダイレクトさはない。一方でシフトショックは非常に小さく抑えられており、普通のATから乗り換えても何ら違和感はないものと思われる。

少々スロットルを深めに踏んだくらいではキックダウンせず、エンジンのトルクを生かして走るという欧州車的な味付けがなされているのも特徴だ。

「日本車はスロットルを踏み込むとすぐにシフトダウンするようなセッティングが多いのですが、エンジンの過渡トルクを生かして走るのは実はとても気持ちいいんです。その爽快感をぜひ味わってほしいと考えて、みだりにキックダウンしないようにしたんです」(猿渡健一郎・アクセラマイナーチェンジモデル主査)

SKYACTIVドライブは、欧州色の強いアクセラのキャラクター付けに大きな役割を果たしている。試乗の際には積極的にシフト操作を試してみることをオススメする。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』新型が12月公開へ! 開発期間を半減、“日産復活の象徴”はどうなる?
  2. トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発エンジン搭載のHEVに…土曜ニュースランキング
  3. ボルボ『XC40』が表情一新、AIアシスタント「Gemini」搭載と安全技術を強化…欧州発表
  4. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
  5. 【BYD ラッコ 新型試乗】1週間、日常使いをしてわかった「2つのメリット」と「3つの課題」…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. タイ矢崎電線のアルミ新工場がタイに完成、生産量3倍に増強…送配電網・自動車向けに対応
  3. ボッシュ、大型商用車事業の売上倍増へ…IAA TRANSPORTATION 2026
  4. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  5. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
ランキングをもっと見る