東京電力の福島第一原発が12日、報道陣に公開される。細野豪志原発事故担当相の同行取材として実現する。報道機関への公開は事故後初となる。福島原発へはこれまでも何人もの閣僚が現地入りしているが、取材は認められなかった。
福島第一原発では2号機で放射性キセノンが検出され、一時、その数値の評価が東京電力と原子力安全・保安院で分かれた。細野氏は5日に行った浜松市の講演会で、このことが原発の冷温停止の日程に影響するかどうかを、12日の現地入りで判断すると語っている。
この同行取材を認められたのは、新聞テレビが所属する内閣記者会と福島県政クラブ、及び外国プレス代表の36人。1日の閣議後会見で発表され、詳細は記者クラブ内への貼りだしという形で告知された。
現地取材は、原発事故直後から始まった東京電力の記者会見や、その後に始まった東電と政府統合対策本部の合同会見に出席したネットメディアやフリーランスも要望してきたが、内閣官房は「人数上の制限があるため」と認めなかった。