トヨタ自動車は11月9日、広州汽車集団と共同で設立した広汽トヨタエンジン有限会社(GTE)で、新型直列4気筒エンジン(「AR」エンジン)の生産を10月から開始したと発表した。
今回、生産を開始したARエンジンは、2.5リットル、2.7リットル、2.5リットルハイブリッド用エンジンの3種で、このうち2.5リットルエンジンは近く中国で発売予定の新型『カムリ』に搭載される。
ARエンジンはトヨタの先端技術を集約した先進のエンジンで、大排気量ながら低燃費、高い最高出力、排出ガスのクリーン化、静粛性などを、高次元でバランスさせた。
中国では今後、燃費や排ガスの規制強化に対応する車種の需要が見込まれることから、GTEでのARエンジンの生産を決めた。
GTEは中国でのエンジン、部品の供給拠点として2004年に合弁で設立。2005年から生産を開始し、2009年には生産累計100万基を達成した。今回のARエンジン生産開始に伴い、約9600万米ドルを追加投資している。