【東京モーターショー11】ホンダのファンクショナル・シームレス・デザイン

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ホンダ マイクロコミューターコンセプト
ホンダ マイクロコミューターコンセプト 全 6 枚 拡大写真
東京モーターショー11にホンダが出品する『マイクロコミューターコンセプト』は、“新ミニカー規格”に準じたサイズとなっている。

「ものすごく小さいクルマながら、ホンダらしい元気さ、そして新しさを出そうと、内装と外装のデザインの境目を極力なくし、全体として機能的にも見える、ファンクショナル・シームレス・デザインというのがテーマです」と述べるのは本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室ADスタジオ主任研究員の内野英男さん。

特に“ファンクショナル”に重きを置いてデザインしたという。例えば、「インテリアのメーターパネルとエクステリアのヘッドライト周りを表裏一体化することで、機能がつながっているような表現としています」と話す。

このモデルは、ゼロカーボンシティというエリアでの使用も想定されている。そこで、これまで以上に人に近づくことが考えられるため、フェンダーカバーなどのデザインを人が接触しても大丈夫に感じるような安心感を与えるデザインにしている。

また、タイヤをカバーすることから、空力にも多少効果があると内野さんは話す。さらに、このフェンダーにより四隅を踏ん張っているようなスタンスを与えるのにも成功した。「この安心感とスタンスの良さが、全体の新しさの中で表現できていると思います」。

最後に内野さんは、「全幅1250mmというサイズでもゆったりとした雰囲気を感じてもらえるようにしています。小さいクルマですとどうしても弱々しくなりがちですが、小さくてもしっかり、がっしりしているところを見てほしいです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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