25日、中央道談合坂SA(サービスエリア)に「エクスパーサ談合坂」がグランドオープンする。
エクスパーサは、中日本高速が「必ず立ち寄りたくなるサービスエリア」を目指すフラッグシップブランドだ。談合坂は中央道を代表するサービスエリアとして、唯一エクスパーサの名前が付けられている。
エクスパーサ全体としては4月から改装を始め、12月の完成を目指すが、商業施設の部分については第1期(6月)、第2期(8月)の部分オープンを経て、25日のグランドオープンとなった。商業施設を含むエクスパーサ全体の総工費は9.5億円だ。
建物は木と石とブラックフレームを組み合わせて統一され、リゾート地のワイナリーを思わせる落ち着きのある雰囲気に生まれ変わった。施設の空間構成は幅130mの横長スペースに変更され、テナントが一望できるすっきりしたレイアウトになった。
総床面積は従来の約40%増えて、2700平方mに増床され、それに伴って客席も227席から380席に増えた。座高を通常の45cmから35cmの低めに設定したキッズスペースや、ガラス越しに外を眺めることができるソファ調のリラックススペースなど大人から子供まで幅広い年齢層が満足できるように考えられている。
ビーチパラソルが並んだ半屋外の休憩スペースは大屋根に覆われ、壁面はレンガ調に仕上げられた。屋根の上にはソーラーパネルが搭載され、最大10kWhの発電能力で、商業施設証明の3分の1をまかなうことができる。雰囲気にも環境にもこだわった作りになっている。
通常の高速道路のSA・PAのトイレは商業施設の外にあるが、上質な雰囲気を失わせないために、エクスパーサ談合坂は商業施設の中にもトイレを設けた。女性用には授乳やおむつ替えのスペースのほかに、バラ模様をあしらった欧風のパウダールームがある。
また、屋外に併設されたドッグランは大型犬と小型犬合わせて600平方mの広さ。中日本高速最大の規模を誇る。運動場は土そのままではなく、ユーカリなどの木片を使ったウッドチップが敷き詰めてある。犬の身体へのショックを和らげ、消臭にもなるという。入口には犬の習性を利用した「おしっこポール」があり、運動場や車内での排尿を減らすアイデアも取り入れられている。
さらに、駐車場からドッグランに行くまでの道筋は、炎天下で地面の温度が上昇して犬の肉球がやけどしないように、専用のペットロードを設けた。愛犬家の多くは犬といっしょにドライブを楽しむため、ドッグランはそうした利用者の間での評価が高い。同社では、こうした場所でドッグイベントが開催されることも期待している。