東洋ゴム、ナノテクノロジーによる独自のゴム材料開発を体系化

自動車 ビジネス 企業動向

東洋ゴム工業は1日、タイヤ制動時におけるエネルギーロスを低減するために、ナノレベルでゴム材料開発を制御する「ナノバランステクノロジー」を体系化したと発表した。

ナノバランステクノロジーは、ゴム材料の分析/解析/素材設計/加工という4つの体系を横断的に統合した独自のタイヤ技術基盤で、環境性能グレード「AAA-b」を取得した同社の低燃費タイヤ「ナノエナジー」実現の源泉となったもの。

ナノエナジーでは、ナノ分析における観察、およびナノ解析における検証、さらにナノ素材設計における機能構造構築を経たうえで、最終的に、温度制御によりゴム材料において「シリカ分散」と「凝集で発生するエネルギーロスの制御」を図るナノ加工手法を確立。これによって、ゴム材料面から転がり抵抗の低減、その他の構造的改善を組み合わせることで、タイヤ環境性能の高度化を実現した。

同社は、今後もナノバランステクノロジーを進化させながら、環境性能を充足したさらなる高付加価値タイヤの創出を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る