ハードもソフトもまったくもって物足りない。けれども、次は安価なFCEV登場までないであろう“エポックメイキング”。これまでは徹してクルマの完成度とファンを軸に評価してきたが、今回だけは例外だ。
専用プラットフォームのEVを、“乗用車”として世に送り出した意義と決意に10点を投じた。もし『リーフ』がいなければ、今年も個人的な5ベストは輸入車だったと思う。国産車の各技術は素晴らしいが、決定打に欠ける。いずれも次の展開に期待したい。
西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパー カー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。