【東京モーターショー11】スズキ レジーナ…類型化したエコカーデザインと決別

自動車 ニューモデル モーターショー
スズキ REGINA(東京モーターショー11)
スズキ REGINA(東京モーターショー11) 全 7 枚 拡大写真

スズキは第42回東京モーターショーに、軽量化と空力性能の追及により、低燃費・低CO2を実現した次世代グローバルカー『レジーナ』を出展した。

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このクルマの狙いについて、四輪デザイン部先行デザイン課の結城康和さんは、「ものすごく軽量化をして、ものすごく空力をよくして、ガソリンカーでハイブリッドカー並みの燃費を出してやろう。ここまでは各社チャレンジしている部分です」と前置きし、次のように説明する。

「エコカーでイメージされるデザインは類型的になりつつあるのではないかと感じて、嫌だなと思っていたのです」

レジーナでは方向性の違うスタイリングを目指しながらも、軽量化と空力を向上させることを狙った。「あれこれ工夫しながら、設計者と一緒に苦労を重ねて、この形になったのです」。

「通常空力をよくするためにはフロントガラスをペタッと寝かせ、スラントノーズにしてツルッとさせて、後ろをバサッと切るというのがお決まりです。これがいいのは間違いない方法です」としながらも、結城さんは手法を変えた。

「小さいクルマでガラスを寝かせすぎると室内が狭くなってしまうので、なるべくAピラーを立てたのです」。これまで、結城さん自身が『スイフト』や『ラパン』をデザインしてきた経験を、今回も取り入れたのだ。

しかし、デメリットとして空力が悪化する。「側面へラウンドさせることで空気を逃がしています。その考えでフロントを構成しました」。

リアも「バサッと切ってしまうと、空力は良いが、なるべくラウンド感を出して、量感を持たせたかった」。

「側面のキャラクターラインが後ろで下がっているあたりで、スポイラーと同様の(表面気流の)はく離効果を持たせています。さらに、そこからちょっと洩れた風は、垂直尾翼のようなリアコンビでもう一度跳ねるような効果を狙いました」。Cピラーにある粒々のレリーフも、風を攪拌させて整流する効果がある。

ぱっと見た瞬間にファニーと感じられるデザインだが、実は空力学に基づいた様々なトライが隠されているのだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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