三菱重工業は8日、自動車のトランスミッションなどに使われる歯車を、1台の研削盤で高速・高精度に低コストで仕上げ加工できる技術を世界で初めて開発したと発表した。
今回発表した研削技術は、2009年に発売した内歯車専用研削盤「ZI20A」の活用領域を大幅に広げることを狙いに開発した。外歯車加工用に新開発の「鼓形ねじ状砥石」を採用し、径が異なる歯車が隣接した段付き歯車なども、砥石と研削対象歯車の干渉を避けての加工を可能とした。
新開発の研削技術を使うことで、主軸(砥石軸)は1万5000回転/分、ワーク軸(研削対象歯車軸)は6000回転/分と高速化。高精度を確保しながら研削時間を1/4に短縮する。