【東京モーターショー11】いすゞ D-MAX …アグレッシブに

自動車 ニューモデル モーターショー
いすゞデザインセンター部長の丸山公顧さん
いすゞデザインセンター部長の丸山公顧さん 全 6 枚 拡大写真

いすゞは第42回東京モーターショーにタイで生産されている『D-MAX』を参考出品した。このモデルは、2011年9月にフルモデルチェンジしたものである。

「ピックアップトラックをデザインするにあたって最も大事なことは、荷物を運ぶというファンクションがありますので、そこをしっかり見せるということです」とはデザインセンター部長の丸山公顧さん。そのうえでD-MAXについては「よりアグレッシブで、よりエモーショナルにデザインしました」。

「いままでの商業車の捉え方は、荷物を運ぶことだけに特化してしまいます。しかし、ユーザーは目も肥えていますし、使用状況についても、乗用車的な使われ方をすることが多くなっています。そこで、もっとエモーショナルでスピード感のある、ダイナミックな形をコンセプトにしました」という。

具体的にエモーショナルなところとして丸山さんは、「ヘッドランプからボディサイドを抜けて後ろまで行く、このキャラクターラインで表現しています」とする。また、「センターラインセクション、つまり遠く離れたときに見えるボディの真横のシルエットで、輪郭線が途切れずに前から後ろまで流れていくところも、エモーショナルな効果を狙っています」。

アグレッシブさは、「フェンダーをパネルで一体化させることで、すごくマッチョで重心が高く、力強い感じとしました。また、締まっている面質を持たせてデザインしています」とし、「これだけアグレッシブに作ったピックアップは初めてでは」と自信を見せる。

「遠く離れたときに一番きれいで力強く、かっこよく見えるようにデザインしています。豆粒のようなところからだんだんクルマが近づいてくると、最初は塊りが近づいてきて、ディテールが見えてきて、それらが色々なことを物語る、というデザインにしているのです」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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