ルノーが第42回東京モーターショー(11日まで、東京ビッグサイト)に展示したコンセプトカー『キャプチャー』は、今後のルノーのフロントデザインが示されている。
来日したルノーデザイン部を率いるローレンス・ヴァン・デン・アッカーさんは、この顔を作るきっかけについて、「ロサンジュ(ルノーのダイヤ型のエンブレム)は非常にきれいなオブジェ。これをもっと目立たせたいと思ったのです」とする。
それともう一つ理由がある。「我々はこのエンブレムにプライドを持っています。そのプライドをもっと引き立てたいのです」。これまではグリルやボンネットの上で少し寝るような形で見難かった。そこで今後はより目立たせるべく立てる方向にしていくという。「“我々は自信がある”ということを見せなければいけないのです」。
ルノーはフルラインメーカーで、様々なフロントフェイス処理が必要となる。そこでアッカーさんは、「エンブレムとその周りの間にカットを入れてそのカットの面積で“遊びたかった”。それぞれのクルマの顔によってその面積を小さくしたり、広くしたりするのです。例えば、広い場合はエアインテークを見せたりすることもできるでしょう。こういう自由があるのです」。
一番いいアイデンティティを持つデザインについてアッカーさんは、「ロゴを外した時にどこのブランドかが分かるものです」という。その狙いで、フロントフェイスを作っていると語った。