【新聞ウォッチ】「ライバルはVWとGM」、中国で“ビッグスリー”を目指す日産

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東風日産/ヴェヌーシアD50
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年12月14日付

●企業物価指数、「輸出カラーTV」調査中止、新たに「ハイブリッド車」(読売・11面)

●首相訪中25・26日(朝日・1面)

●エコカー補助金復活年末にも、経産省、買い控え回避へ検討(朝日・9面)

●トヨタ、ハチロク販売500店に限定、4系列の見直し布石(産経・10面)

●トヨタ、来年世界生産計画、50万台下方修正、円高影響840万台に、最高水準は維持(東京・6面)

●高速無料化継続へ、国交省など調整、東北、4月以降も(日経・5面)

●中国の自動車販売、日産、日系で独走鮮明、1〜11月21%増、好み追求、品揃え強味(日経・1面)

●東北の新会社、本社は宮城に、トヨタ(日経・11面)

●新車タイヤ需要14%減、今年見通し、震災で車減産響く(日経・13面)


ひとくちコメント

「ライバルはVWとGM」と述べた中国・広州市にある「東風日産」の有力ディーラー幹部の言葉が象徴的である。日産自動車の中国市場への本格進出は日系自動車メーカーでは後発組だが、わずか10年足らずでトヨタやホンダを抜き去り“ビッグ3”の地位を確保するために、目下、猛チャージ中だ。

その急成長の原動力が日産と中国の東風汽車の合弁会社である東風日産乗用車。12日には年内にも竣工式を予定している第2工場の生産ラインをはじめ、販促活動の一環として12月5日から開催中の「創新之旅」と名付けた大規模なイベントの会場などを日系の主要メディアに初めて公開した。

13日の朝刊で毎日が「日産、中国で80万台販売」というタイトルで、東風日産の任勇副総経理のインタビューなどを掲載。成長の鈍化が予測される中国市場でも、東風日産は12年以降も「今年と同程度(前年比20%)の成長を続ける」と強気の見通しを示した。きょうの日経にも「日産、日系で独走鮮明」と、「急成長の秘密」をわかりやすくレポートしている。

今回、筆者もこの取材に同行したが、日産が中国で好調にシェアを伸ばしているのは、一言で表現すれば、中国で有能な人材を確保し、現地にとけ込んだきめ細かな戦略を展開していることだろう。例えば、「技術の日産」という企業ブランドを浸透させるには、宣伝広告にしても中国では、テレビや新聞・雑誌広告よりも、まるごと日産がわかる「創新之旅」というイベントを繰り返すような、体験的な宣伝のほうが有効という。

また、北京、上海に次ぐ利用客の多い広州の国際空港では機体と搭乗口をつなぐ通路にも「東風日産」の看板広告を“独占”掲載するなど、ブランドイメージ向上のための地道な努力を積み重ねていることも見て取れる。

《福田俊之》

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