09年に発足した「民主党二輪車ユーザーを支援する議員連盟」のメンバーが相次いで離党、新党結成を目指している。同議連は、主要な役員を失い、失速状態にある。
今回、民主党を離党したのは、同議連会長の内山晃元総務政務官。消費税増税などに反発し28日、離党届けを樽床伸二副幹事長に提出した。
党三役に就任中は議連の主要なメンバーにならない、という内規に反して、内山氏は政務官就任も会長職に留まり、議連活動にこだわり続けた。内山氏の持論は、高速道路路側帯の二輪車通行の実現。渋滞時に車線の間のすり抜けをなくことで、事故減少に役立てることができると、オートバイ数台を所有するライダーとして訴えた。
同日、離党と届けを提出した議員は内山氏を含む9人だが、その中には二輪車ユーザー議連副会長を務める三輪信昭氏もいた。
9人の離党とは別に、新たに結成される「大地・真民主党」には、民主党を除籍された松木謙公元農林水産政務官が参加する。実は松木氏も二輪車ユーザー議連で幹事長を務めた。
さらに10年2月に民主党を離党した石川知裕衆院議員も同新党に加わるが、石川氏も議連メンバーだった。
内山氏は離党会見で「新しい第三極の固まりになる思い」と語ったが、議連の会長、副会長が離党した議連は、厳しい政権運営を迫られる野田首相にとっては、まさに暴走する議連に映ったであろう。